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* category: DAC

Xiang Sheng DAC-01A 2台目(2/2)  

前回に続いて,このDACの致命的な欠陥ともいえる,ヒーター電圧が異常に低い問題の対策について書き留めておく.

最初にお断りしておくが,この記事は,問題対策の記録を公開したものであり,改造を推奨するものではない.真空管のB電源は80Vもの高圧であり,電気知識がない方はやめた方がいい.警告として最悪,感電により生命に危害を及ぼす恐れがある.また,改造に関するサポート,質問への回答は一切しないこと,ご容赦いただきたい.

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画像の真空管,左からオリジナルの中華管「北京6N3」,互換球のGE JAN5670W,WE 2C51.ヒーター電圧に関する問題解決のゴールは,WE 2C51(396A)がまともに動作することに置いた.

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結論からいうと,
・ダイオードを順方向・電圧降下が低いショットキー・ダイオードに交換
・リプルを少しでも改善するためにケミコンを大容量に
・定電圧素子の3端子レギュレーターをバイパスする
という対処になる.
これにより,真空管を装着した状態でヒーター電圧は,4Vから6V弱に改善し,真空管のヒーター規定電圧である6.3Vに近づけることができた.

対策の選択肢として,交流点火も考えたが,基板パターンが直流点火を前提になっていたので諦めた.ラッキーなのは,懸念していたハムノイズが全くなかったこと.簡単な対処で,WE 2C51が本領発揮の音質になったことは,大きな成果だと思う.

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これが諸悪の根源である電源トランス.通常ヒーター用タップ6.3Vの電流容量は1A以上であるが,このトランスは,どうみても容量不足.

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オリジナルのケミコン.2箇所ほど”へこみ”がある酷いものが実装されていた.日本製では考えられない,

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画像はダイオード交換後.オリジナルは一般整流用シリコンダイオードのIN4007が実装されていた.リプレイスは,当初,低VFの1N5822にするつもりであったが,基板レイアウト上,無理がある.結局はIS10で落ち着いた.

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画像はリプレイスした大容量ケミコン(10000uF)と3端子レギュレーターのバイパス・ジャンパー.

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ついでに,真空管バッファに続くカップリング・キャパシターを交換.ポリエステル・フィルムコンデンサのWIMA(1uF/63V)は,デンマーク・イエンツェン社のポリプロピレン・フィルムコンデンサに交換.このコンデンサは,秋葉原・海神無線で@290円.ケミコンは,薄汚れたエルナ製から金ピカのニッケミFGへ.シルキータッチの音質がより冴える感じがする.

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ヘッドフォーン回路は使う頻度が低いが,出力抵抗類とDCカット用のケミコンを交換.低音域が締まり,中低音域の濁りが一掃した.

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交換されたパーツ類.ちなみに,オペアンプなどは丸坊主だが,これはパーツ交換の際は,リード線を切断してから基板から外す手順を踏んでいるため.取り外したパーツの再利用はできなくなるが,半田ゴテの熱や取り外すストレスで基板からランドが剥がれてしまうリスクが最小になる.

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最後は実装されていたBB OPA2604がリマーク品であった証拠画像.左が製品についていたもので,右が手持ちのモノ.画像をクリックし拡大したうえで,金属の足の部分に注目して欲しい.リマーク品の粗悪さが一目瞭然.また,1番PINを示すくぼみもリマーク品にはない.

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そして正面からのショット.リマーク品は全体的に小ぶりで薄っぺらい.また,裏面には製造国の刻印(THAILANDやMALAYSIAなど)もない.

そういえば,上海のスーパーマーケットの窓には,「ここには偽物がないので,安心して買い物できますよ!」と大きく書かれていたことを思い出す.そういった消費社会なのだ.






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