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* category: DAC

Xiang Sheng DAC-01A 2台目(1/2) 

DAC-01A 01
タイトルどおり同じ機種を2台保有することになった.不景気のなか無駄遣いのように見えるが,それには相応の理由がある.
まず外観が変らずも製品のバージョンが上がり,中身が大幅にグレードアップされている(らしい...笑).そして,何よりも価格.現地調達(中国)の機会に恵まれ,新品をヤフオフの半額に近い7千円でゲットすることができた.
また,前回は,真空管のヒーター電圧が低すぎる対策として,専用トランスを増設するまでの大掛かりな改造を施したが,今回はもっと簡単な方法でこの問題にチャレンジしてみたい.

では,早速新バージョンのハイライトを見てみよう.

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背面には,110V/220Vの切替スイッチが付いているが,旧バージョンでは配線がなされておらず単なる「飾り」に過ぎなかった.新バージョンでは,ちゃんと配線され,電源切替スイッチが本来の役割を果たす.

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バイパスコンデンサ類は,旧バージョンではアキシャル・リード型のタンタルキャパシターが実装されていたが,新バージョンでは一般的なチップ型キャパシターになっていた.これにより,実装スペースに余裕ができたため,レイアウトが見直されている.旧バージョンでは,サブ基板に実装されていた入力切替リレースイッチが,メイン基板に移動していた.また,USBオーディオのデジタル信号との同期をとるためのクロック源は旧バージョンの「水晶発振子」から「水晶発振器」にグレードアップされ,温度ドリフト対策に一役買っているようだ.

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デジタル回路のチップ群は旧バージョンでは,コピー防止のためチップ上面が削り取られメーカー不詳であったが,新バージョンはそのようになっていない.
まずUSBオーディオのインターフェースは,台湾シーメデイア社のCM108だ.旧バージョンはCM102らしいので,グレードアップされている.
次はDAC部.デジタルレシーバーは米国シラスロジック社のCS8416.そして,DACチップは同社CS4398だ.DSD サポート付き120dB ステレオD/A コンバータであるCS4398は,24ビット/192kHzをサポートする.シーラスロジックのDACチップといえば,マランツの暖かくて太いサウンドの基礎となったDAコンバーターでもある.

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DACアウトに続くIV変換はオペアンプ.新バージョンでは,ICソケットになり交換が可能になった.ここにはBBのOPA2604となっているが,どう見てもリマーク品,つまりニセモノ.このため,手持ちのリニアテクノロジー社製高速オペアンプLT1360(シングル×2)に変えた.
続いて,バッファ回路.ここには,オペアンプ・バッファと真空管・バッファがそれぞれ独立して用意されている.オペアンプ・バッファ出力は本体出力のNOMAL端子,真空管・バッファ出力はTUBE端子に繋がっている.
ちなみに,オペアンプ・バッファは旧バージョンでは存在しない.新バージョンのアップグレードだ.

DSC00912(1).jpg
最後は,ヘッドフォンアンプ回路.オペアンプ出力に電流増強のトランジスタを追加した内容だ.オペアンプはナショセミのLF353Nが実装されていたが,これを取り外し,新たにICソケットを取付けた.オペアンプはNECのμPC814に変更.マイナーなオペアンプだが素直でクリアな音質は好み.一方,エミッタフォロワー回路を構成するトランジスタは,NECのC2690,A1220のコンプリとなっている.
新バージョンでは,オペアンプ電源周りの強化として,ケミコンは中国製から日本製のエルナ社にアップグレードされている.

という訳で,新バージョンはかなり改良されていた.ただ,最大の欠点である真空管のヒーター電圧が低い問題は放置されたままであったことは非常に残念.100Vの日本では条件が更に悪化する.真空管バッファ付きDACに憧れ,期待いっぱいのなか,出てくる音は歪みさがまとわりつく最低の音である.
この対策として,前回はヒーター専用トランスを無理やり増設するという荒業で乗り越えたが,今回はもう少し簡易な方法で,この問題に挑んでみたい.(次回に続く)

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この記事に対するコメント

やはり私のと同じものでした。
ただ、私のは110V/220Vの切替スイッチは放置のままでした。

中華恐るべしデス。

次回楽しみにしてます。

URL | blackmanbo #- 【2011/09/05 02:10】 *編集*

DAC-01Aについて。

はじめまして。
あなた様のブログ、興味深く拝見しております。

実は、私も先日、DAC-01Aのアップグレードバージョンを代行業者を通じて
購入しました。

運悪く、不良品が届きました。
中華品質には、驚きです・・・

ノーマル出力とヘッドフォン出力は正常に音が出ているように感じましたが、
真空管の出力だけ、左側は正常と思われますが、右側のみ、音が小さくなり、歪んで、割れている音がします。

このようなご質問、誠に勝手言いまして 申し訳ございません。

何が悪いのか、思いつくことはございますか?
大変困っていましたので、失礼かと思いましたが、ご質問させていただきました。
真空管なのか、電圧が低いからこのようになるのか・・

真空管も、変圧器も購入の予定でした。

何か、思いつくことがありましたら、何でも結構です。お知らせいただければ幸いです。


URL | fumio #1ABeJFdQ 【2012/05/30 16:57】 *編集*

fumio様
中華製はリスク覚悟が前提ですね.
ノーマル&ヘッドホン出力は真空管バッファを経由しないので,不良部位は真空管まわりの回路もしくは真空管単体の不良を疑うべきでしょう.記事に記載したヒーター電圧問題は真空管の性能をフルに発揮させるための改造であり,100Vでも何らフツーの音がします.輸入代行に交換を申し入れるか,NGであれば互換球に差し替えてみてはいかがでしょうか.

URL | analogdevice #- 【2012/05/30 23:08】 *編集*

早々のお返事、ありがとうございます。感激です!

貴方様の知識は、素晴らしいですね。関心します。

タオバオ便という代行業者へ依頼したのですが・・・メールで不具合を説明したら、”不具合や、品質にはサポートできかねます・・・”とのお返事。
これには、正直 びっくりです。 あんた、ビジネスでやってるんでしょ?といいたかったです。 2度とこの業者は使いません。

・・・愚痴になってしまった・・失礼。

メーカーへ直接、英文でメールして問い合わせているところです。

真空管がやはり怪しいのですね。 もしかしたら、ただの接触不良かもしれませんね。 中華DACならありえるかもしれませんね・・。

メーカーの回答次第で、どのようにするか考えて見ますね。
メーカーが対処してくれれば、一番いいのですが。

もしかしたら、”真空管送るから自分でつけて” なんて回答もありえそうです。
恐ろしいですね。

真空管、真空管まわりを疑ってみます。

貴方様からのお返事が、とても心強く感じられました。

ありがとうございます。感謝いたします。

また、勉強ですね。


URL | fumio #1ABeJFdQ 【2012/05/30 23:36】 *編集*

その後

待ちきれないので、バラしてみました。
裏に封印のようなテープがありましたが、ごめんなさい・・しました。

回路には、さほど詳しくはないですが、コンデンサや半田も、見た目普通に見えます。
ヘッドフォンでモニターしてみますと、右だけではなく、左も若干歪みが感じられました。
真空管を取り出して、よく観察しましたが、線が9本あるのですが、真空管の中の線が、2本 切れているように見えました。
ちょっと、変な気がします。

それと、モニターしていて、コンセントをしばらく抜き、再生すると ゆっくり音が出てきますが、左側が先に音が出だして、その後右側がゆっくりと音が出てきます。音は歪んだままです。

なんとなく・・・・真空管かな・・と、思いはじめました。

どう思われますか?

動きを見ていると、怪しい気がします。。

URL | fumio #1ABeJFdQ 【2012/05/31 01:37】 *編集*

Re: その後

fumio様
電子回路は科学的アプローチでトラブルシュートしていくのが基本なので,基本は各デバイスの電圧測定のデータが揃わないと,”これだ!”という確証をもってアドバイスできません.
オペアンプの供給電圧は?真空管のプレート電圧は?ヒーター電圧は?ヘッドフォンアンプ部のバッファにあるトランジスタのベース・エミッタ間の電圧は?こういった基本的なデータを採取してみて下さい.


URL | analogdevice #- 【2012/06/01 23:44】 *編集*

ありがとうございました。

仰るとおりですね。

ありがとうございました。

URL | fumio #- 【2012/06/02 15:12】 *編集*

無事、なおりました。

真空管を別の互換球、6N3P-Eへ交換しましたら、正常になりました。

ご指導、ありがとうございました。感謝いたします。

URL | fumio #1ABeJFdQ 【2012/06/07 22:25】 *編集*

Re: 無事、なおりました。

fumio様
6N3P-Eでの正常動作,よかったですね!
オリジナルの中華管と比べ,格段に音が良い球ですよ.

URL | analogdevice #- 【2012/06/08 21:30】 *編集*

続き アップトランス

6N3P-Eにして、正解でした。 予算が許せば、一番評判の良い、高価な真空管(型番・・忘れました。フォローお願いします・・)をと思ったのですが、私には
6N3P-Eで十分です。 しなやかで、適度に厚みもあり、思ったより解像度もあります。いいですね。

その後、アマゾンで適当なアップトランスを購入。100V⇔120V 両方出来るタイプです。
早速取り付けてみますと・・・一番最初に驚いたのは、前面の青色のLEDの明るさでした。”あれ?なんか明るくなった??” ちょっとびっくり。

真空管も前より、少し明るくなった気がします。
肝心の音質は・・少し気になっていた 荒さがとれて、かなり滑らかに感じます。また、音の厚みも増して充実しています。 それとはまた別で、結構解像度も高いです。 全体的に、音が一歩前に出て、広がっている感じです。

これが本来の性能なのか・・・・と 考えてしまいました。
真空管のトラブルで、メーカーと代行業者の対応には、正直 倒れこみそうになりましたが、真空管を好みのものに変更し、電源を正規の電圧にするだけで、ここまで変わるとは思ってもいませんでした。
アップトランスは、絶対やったほうがいいですね。

しばらくは、良い音を聴いて楽しめそうです。

少し、触れる人であれば、中華DACは面白いおもちゃかもしれませんね(笑)


URL | fumio #1ABeJFdQ 【2012/06/11 21:18】 *編集*

DACを搭載した真空管ヘッドホンアンプという、ひじょうに欲張りなこのモデルの購入を検討しています。

ただ、仕様が110Vとのことですので、そのまま使っても支障はないのでしょうが、変圧器も合わせて買おうと思っています。

いまひとつ変圧器について理解が足りず、できるかぎり安価でおすすめのものをご存知でしたらお教えいただいてもよろしいでしょうか。

URL | いなかっぺ #- 【2013/03/27 13:07】 *編集*

Re:変圧器について

いなかっぺ様

変圧器は100Vにコンセントに差して110Vの電圧を享受できます.
アキバは知り尽くしているつもりですが,品揃えでいえばここでしょう.
http://www1.tcn-catv.ne.jp/toei-trans7arc-net/2kokunaimuke.htm
電流容量として,SU-15あたりで十分だと思います.


URL | analogdevice #- 【2013/03/27 21:16】 *編集*

analogdeviceさま

お返事ありがとうございます。

じつは、この製品を買おうとする前に、ラクーンというやはり中華USBDACのSG-300を購入しまして、これがひどくパソコンノイズを吸ってしまうのに業を煮やして買い替えを考えているというわけです。

URL | いなかっぺ #- 【2013/03/31 07:39】 *編集*

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| # 【2016/07/27 14:18】 *編集*

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