06« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»08

* category: ヘッドホンアンプ

金田式DCヘッドホンアンプ(AC電源仕様) 

            最新の金田式DCヘッドホンアンプはこちら

先月ブログに書いた金田式DCヘッドホンアンプ製作記事の最終稿になる.アイドル電流と出力トランジスタの温度ドリフトの関係に悩まされていたが,今回の対策でこの問題は解決した.

参考したアンプ回路はMJ無線と実験 2009年 10月号に掲載された金田式DCヘッドホンアンプだ.

untitled.jpg

とはいってもオリジナルを忠実に製作したものではない.電源は可搬を前提においた乾電池ではないし出力トランジスタも現行流通品を使う.

P1000265.jpg

ケースは横幅150ミリ,奥行き100ミリのコンパクトサイズになるので,電源回路は実装スペースを優先,3端子レギュレータを使った一般的な回路とした.
電源トランスは2回路入り(200mA/10V×2)を使用.SBDブリッジ→電解コン/3300μF×2で整流し,TA7806S+TA79006Sにより定電圧±6Vをアンプユニットに供給する.
※画像では3端子レギュレータは基板上についているが,最終仕様は基板上から取り外し,シャーシ側に移した.

P1000209.jpg


コンパクトなケースを使ったので内部は結構窮屈.
トランスが近接することで残留ノイズや誘導ハム等の悪影響が心配されるが杞憂で終わった.聴感上のハムやノイズは皆無.
DCドリフト(オフセット電圧)ならびアイドリング電流は基板上の半固定抵抗で調整できる.
ちなみにアンプ基板上にいくつかのジャンパーピン(青色のショートピン)が見えるが,これらは各種測定端子になる.こうした端子を設けておくと,完成後の調整が非常に楽.
※画像は製作当初のもの.
P1000216.jpg

このアンプのキモは,出力電流を大きくとる設計になっているので出力トランジスタの放熱対策になる.最初からアイドル電流をある程度流さないと期待の音質は得れない.数値的には15mA~20mAの範囲で安定させたいところ.

出力トランジスタの放熱対策としては,出力トランジスタに簡易な放熱板を取り付けたり,ケース上面・側面に通気孔を設けたりと色々熱対策を施したが,コンパクトなケースを採用したことがアダになり温度ドリフトをうまくコントロールすることはできなかった.

具体的にはコールドスタート時点でアイドル電流を調整すると時間の経過とともにアイドル電流は40mAまで増加してしまう.同時に電流供給量が増えるとトランスの温度も上昇と安全上よろしくない.一方,トランジスタが暖まった時点でアイドル電流を調整すると,電源ONしたあと暫くは貧相な音質で萎えてしまう.

このジレンマに我慢ができず,結局,基板上の出力トランジスタはシャーシ側に移すとともにヒートシンクも追加した.
P1000262.jpg
コールドスタート時点でアイドル電流は15mA7mA.出力トランジスタの放熱対策の効果はテキメンで,動作後すぐに10mAまであがり、その後ゆるやかなペースで増加,最終的に20mAで安定する.前述のジレンマから開放され,電源ON直後から,まともな音質で聴けるのはウレシイ.
参考まで,無信号入力時を条件に経過時間とアイドル電流の変化をグラフにプロットしてみた.寝起きが悪いアンプであることは確かである.
idol.jpg

音質にコメントを寄せると金田氏を教祖と仰ぐオーディオ信者がいるのが頷けるレベル.とにかく『低音域は量感がありながら驚くほどの切れのよさ』,『透明感と生々しさ』が印象に残るヘッドホンアンプかと思う.
最後に「MJ無線と実験 2009年 10月号」掲載されている回路図に誤りがある.初段定電流回路のFET(=Tr3)のK246は誤りでK117が正解なので注意して欲しい.

スポンサーサイト

この記事に対するコメント

温度変化

analogdeviceさん
LA4です。
>>電源ONしたあと暫くは貧相な音質で萎えてしまう
確かに、気温の変化でアイドリング電流が敏感に変化するようですね。
私の場合、ポータブル使用で電源電圧も低いせいもあり、冷え込んだ朝方は、アイドリング電流不足の音が10分位続きます。
暖まってくると、何事も無かったように、心地よい音楽を聞かせてくれるので、半分仕様だと思って諦めています。(^_^;)

URL | LA4 #OHKrW9ow 【2009/11/08 16:42】 *編集*

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://analogdevice.blog84.fc2.com/tb.php/16-85f04428
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top