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* category: Vintage-Audio (時代を超えた名品)

VALVO ECC83 

VALVO ECC83

プリアンプ初段のECC83(12AX7)を念願のAmperexのBBに変更した話題を書いたが,悲しいことに2本のうち1本が不調に陥り.あえなく退場となってしまった.
そこには代替品として送られてきたVALVOブランドECC83が差し込まれている.

さて,日本ではあまり知られていないVALVO、、、.ついでに,ブランドについて少し触れておこう.
その当時,多国籍企業であるPhilipsは英国ではMullard,ドイツではVALVO,北米ではAmperexのブランドで自社の真空管を売っていた.つまりPhilipsはブランドをマーケティングのための道具と割り切っていたのだ.実際,手元にあるECC83のエッチングコードを見ると製造工場は⊿マークなのでAmeprexBBと同じくmade in Holland (Heerlen factory code) .
想像するに,同じ工場ラインで製造された真空管の最終工程,そこで米国向けには「Ameprex」,ドイツ向けには「VALVO」とプリントされて輸出されたものと考えてよいだろう.

実際,電源を入れた瞬間にフラッシュする特有の動作はAmeprexそのもの.また,音質もAmeprexのBBと比べて違和感をまったく感じない.要するに惹かれるポイントである空間的表現力と艶っぽさは同じである.

ヴィンテージ真空管選びのワンポイントアドバイス.単に「ブランド」だけでは意味がないことがわかっていただけたと思う.



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