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SDAR-2100-B 最適化の実際 

kama01.jpg
お題はこのアンプのグレードアップの記録.


p_kama01.jpg

このアンプの改造(改良?笑)ネットで検索してみると,大半はデジタルアンプまわりのキャパシタ交換.しかし,これだけで音質改善の効果は絶大とはいえないようだ.

ということで,信号経路を追ってみた.結果,デジタルアンプ以前の部分に手を加えないと音質向上は望めないことがわかった.順を追って見てみよう.
なお.この記事は改造を推奨するものではない.改造に関する問いには回答しないので,予めご了承願いたい.

Aの部分:外部入力端子につながれた信号は,ラインセレクターを経由したあとこの回路に入る.一般的にはボリュームが先と考えるが,このアンプの場合はなぜかそうではない.
オペアンプNJM4558とCRによりトーンコントロール回路を構成する.このオペアンプは@20~30円の汎用品.音質を上げるには真っ先に,ここのオペアンプは交換対象になる.

Bの部分:ボリューム入力手前にあるカップリング・キャパシタ.何とピュアオーディオの世界では掟破りの”セラコン”.オペアンプと同時にここの交換はマスト.平面的な音質はこのキャパシタが原因.

Cの部分:アンプ全体の電源平滑回路.ケミコン容量は2200uF×2と十分だが耐圧がいただけず,ギリギリの16Vだ.
「異臭がしたので蓋を空けたら液モレが、、、」という笑えない事態も実際に起きているようである.安全性を考えると耐圧は25V以上にしたいところ.

Dの部分:ボリュームアウトの信号は下にあるパワーアンプ基板に向かう.ここは,その入り口にあたるカップリング・キャパシタ.ケミコンは否定しないが私だったら周波数特性が良く低歪みなフィルムCを最優先で使う.ほかヤマハデジタルパワーアンプICの周りはケミコンオンパレード.データシート見てるの??と疑いたくなる.

Eの部分:デジタルアンプ出力,LCフィルターのCにあたる部分.繋げるスピーカー(4オーム)に最適化した回路定数へ変更.

Fの部分:デジタルアンプ出力,LCフィルターのLにあたる部分.繋げるスピーカー(4オーム)に最適化した回路定数へ変更.Lはできれば抵抗値が低い大電流容量タイプを使いたいところだが,ケミコンが近接しておりφ8mm以上は使えない.

おまけ:ヘッドホンアンプは,ヤマハYDA138のヘッドホンアンプ機能は使われておらず,プリアンプ出力をヘッドホンアンプ専用のオペアンプで増幅している.ただオペアンプ出力のカップリングCの容量が100uFと不足気味で低音に迫力がない.これをオーディオ用キャパシタ交換(最低でも470uF)でまともな音質になる.ついでに,電源のデカップリングCをケミコンからフィルムに交換すれば,なおベター.

ざっと,こんな感じだった.要はパワーアンプ周りのキャパシタだけを交換しても音質改善に大きな効果はない.料理だって調理以前に食材が重要.これと同じで信号経路にそってモトを改善しないといけないのは明らかだ.

次はグレードアップのワンショット.

kama04.jpg
Aの部分のオペアンプ,換装完了.自分が好きな音色というとJ-FETになってしまう.

p_kama02.jpg
デジタルパワーアンプ廻りの換装完了.何でも交換というわけでもなく,ポイントを絞った.

p_kama03.jpg
ほぼ仕上がり段階.意外に見落とされるのがボリューム.オリジナルはBカーブで使いにくいのでAカーブに交換.※オリジナルのボリュームは中高域のクセに難あり.マルツで売っている同形状ボリュームへの交換でシットリ落ち着いた音に.
また,電源ケミコンはサイズの都合で横に実装せざるをえなかった.このあとケミコンはエポキシ樹脂で動かないよう固定した.

以上でグレードアップは完了.

製品には色々注文をつけたが,もとはといえば売値がPCのベイ実装アクセサリーも付いて6千円!いわゆるなんちゃってオーディオのジャンルになる.製造原価を考えると贅沢なオーディオパーツは投入できやしないし(そもそも商品コンセプトからしてありえないし、、、),製造は中国で雑なハンダ付けや実装もいたしかたがないだろう.

だからマッキン風ケース付きアンプ基板と割り切るとよい.
遊びの題材と考えればとても魅力に映る製品だ.VUメーター付アンプケースだけでも6千円の価値は十分あるのではなかろうか.実装パーツは貧弱極まりない.だからこそ,ポイントを絞ったパーツ換装で,なんちゃってオーディオからピュアオーディオに一歩近づけられるポテンシャルとイジル楽しさを秘めている.皆さんでしたらどう攻略します?




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