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* category: Vintage-Audio (時代を超えた名品)

1974年式KENCRAFT GM-820X(3) 

組立前のリフレッシュ作業も終盤を迎えた.

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ケミコン全交換の方針を掲げているなかで,悩ましいのが上の画像にある電源平滑用のブロックコンデンサ(ELNAのCE-W)の代替品をどうするかだ.
このケミコンのスペックは4000uF/100Vながら,とにかくバカでかい.直径70mm×高さ90mmは手元の携帯電話と並べてみると一目瞭然,その大きさがおわかりになるだろう.
ELNAのホームページによると,現行オーディオ用のケミコンはLAOシリーズになるが,そっくりそのままの代替品は見当たらないし,パーツ屋さんでも容易に入手できない.

というわけで,考えた末の結論は複数本で代替を構成すること.とりわけアキバで入手しやすいオーディオ用ケミコンというと耐圧50V系が主流のようだ.そこで単発をあきらめ,複数本を直並列することで代替を実現することにした.

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購入したのはオーディオ用と銘打って店頭に並んでいたELNAのケミコン.単体8200uF/56Vなので2本直列接続で4100uF/112Vになる.

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これを二組(計4本)にすると8200uF/112Vのスペックの出来上がり.直径が30mmなので,4本並べても大丈夫のようだ.組立ての大きな障害となっていた電源平滑用ケミコンの代替はこれで解決.クラシックオーディオのレストアは手間がかかるが,問題解決に至るプロセスが楽しいし大人の時間だ.

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ケミコン購入のついでに買ったのはセメント抵抗.出力段エミッタ抵抗(0.47Ω/3W)は,ストレスがかかるところなので安全も兼ねた措置.オーディオ用の低歪抵抗,福島双葉MPC-48に交換した.

話はかわって.こうして週末基板に触れていると,遠い36年前のオーディオ事情に思いを馳せてしまう.この頃はオーディオ黄金期.基板上のパーツを眺めてみると要所要所にDALEの巻き線抵抗が使われていたり,ドライバー段やリップルフィルターに使われているトランジスタは今でも銘石と呼ばれる2SA566/2SC680だったりと,理想の音質を追い求め日夜奮闘している音響エンジニアの姿が目に浮かぶようだ.

さて,これでリフレッシュは完了,ようやくスタートラインにたてた.次回以降はいよいよ組立てフェーズになる.

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