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* category: 噂の真相

がんばれ!ビクター 

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オーディオマニアにとって,かつて憧れのメーカーが次々と業績不振に陥るのは寂しいものがある.ケンウッドと日本ビクターの統合で誕生したJVC・ケンウッドオールディングスが,業績不振に加え旧ビクターの粉飾決算が発覚.かつて音響と映像の二強ブランドに最終処理の足音が迫っている.
JVC・ケンウッドオールディングスの業績は,二期連続の赤字決算でその額590億円の純損失.今期も赤字から這い上がれない見通しだ.再生プランには中国企業が買収に乗り出すとの観測も流れている.ウッドスピーカーやイヤホンなど独創的な商品を作れる音響メーカーが消えることがないよう願いたい.


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ニッセイ電機自己破産の真相 

音質をデザインするうえで,コンデンサは意外に重要なパーツだと思っている.そのなかでもニッセイ電機のポリプロピレンフィルムAPSシリーズ(画像),積層メタライズドポリエステルフィルムは自分にとって定番中の定番だ.
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さて,困ったことに,ひいきのフィルムコンデンサーの専業メーカーニッセイ電機が5月に自己破産してしまった.電子工作を愛する多くの方々に支持を受けているメーカーがどうして?と感じたのは自分だけではなかろう.
手元にある日経ビジネス系の雑誌によると,決して業績低迷ではなかった.中国進出がきっかけで破錠に追い込まれてしまったという.

ニッセイ電機の中国進出は不幸の連続だ.中国での本格的な生産を整えようと94年,上海に生産拠点を構えたが,上海万博開催の影響で立ち退きを余儀され,今度は代替生産拠点に選んだ江西省の工場で労働争議が勃発,損害賠償が発生し財務上マイナスを与えてしてしまった.

トラブルの連鎖はまだまだ続く.更に中国の正月にあたる『春節』には労働者が田舎に帰ったまま戻らないという事態に陥ってしまった.要は製造業にとっての生命線である「品質が良い物を,安く,大量に」を成し遂げるハズだった中国進出がことごとくつまずいてしまったことになる.

そして最後のとどめは,イタリアなど積極的な海外展開の負の遺産である「借金」.この爆弾が中国で起こったトラブル連鎖をきっかけに表面化してしまい,本業の受注は堅調ながらキャッシュが回らない状態,つまり,自己破産に追い込まれてしまった.

では,今回の事件でニッセイブランドが培ってきたフィルムコンデンサは市場から消えてしまうのか?というと答えはNOのようだ.
実は上海日精など中国現地法人のいくつかは,日本の親会社が破錠する直前に中国資本100%になり現地で生産をし続けている.そして,ここで生産されるコンデンサーの独占販売権を巡り,複数の会社が覇権争いをしているという.ビジネス的にはもう一波乱ありそうだが,こと工作マニアにとっては「ニッセイ」の名前が消えたとしても,音がいいフィルムコンデンサが市場から消えてしまうような最悪な事態にはならないようだ.